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外貨建ての保険?

亡くなった母が生命保険の外交員をしていたせいで、私も弟も何本も入れられた。ノルマが達成できないと家族を入れていたからだ。契約者は母自身だったから、給料のかなりの部分を保険料の支払いに充てていたはずだ。何のために仕事をしていたのか、それでも母は生保の仕事を止めようとはせず、65歳まで勤め上げた。これからは嘱託として少し気楽に続けると言っていたのに、定年になった途端に重篤な病気を発症してこの世を去った。

私の分は母の没後、保険料が払えなくて整理したものもあるし、すでに満期が来て終わった分もある。一つだけ払い込み期間が満了していて終身の保証があるものはそのままになっている。これは私が先に逝ったら夫が受け取ることになっている。もし夫が先に逝けば、誰に残さなくてはいけないということもないので解約して老後資金に充てるつもりでいる。
夫も私と結婚する前に終身保障の保険に入っており、保険料は払い込み済みだから、お互いに保険金を受け取る仕組みになっているのだ。
つまり、もう新たな保険に入る必要など全くない状態だ。

先日のこと、保険会社の女性社員から電話があった。受けたのが夫だったので用件の内容も確かめず、訪問の約束を受け入れたという。何年か前に、契約の確認ということでやってきた人があったが、またそれと同じことかと思っていた。

来てもらったら今回は「新たな商品のご紹介」だそうで、それがなんと外貨建ての保険だという。この時代、円建てではなかなか保険会社の利益は上がらないに違いない。
パンフレットを見ると、相続の時に控除分があって有利とか、相続税がかかることになった場合には支払いに充てることができるとか、受取人が指定されるので争続を避けられるとか、煩わしい手続き(銀行で相続の手続きをしようとすると、それはもう戸籍謄本を揃えたり、遺産分割協議書を作成したり、なにかと大変なのだ)が必要ないとか書いてある。生命保険がそうした点で長所があるのは理解できるが、なぜ外貨建てがいいのかという説明は明瞭にされていない。という以上に、受け取る金額が運が悪いとかなり少ないというリスクは大きな活字では書いてない。
「こういう商品が発売されて皆さんに喜んでいただいていますので」
と、社員さんは言った。うちにはこれ以上の保証は必要ないのでとお断りしたけれど。

話を聞いていると、最近では入ってもらったお客さんでも「保険の窓口」なんてところで相談して解約して別の保険会社に変わってしまう人も多いそうだ。
そうだろうと思う。若い人はネットで色々調べて、自分で保証を組み立てる人も多いだろうし、わかりにくければ気安く相談できるところもあるのだから、昔のように保険の外交員のいうなりに契約する人は減っているにちがいない。
時代が変わっているし、収入が頭打ちになってきたせいで、支出をシビアに考える人が増えているのだ。

こういう時代でも、保険の外交員さんは新人募集の役目も負わされているそうだ。母の時代には保険の契約以外に新人募集も仕事のうちだったようだ。誘われて初めてもだいたいは親戚知人に入ってもらうだけで、それ以上の契約は取れないものだから、止めていく人ばかりだったそうだ。それでも少なくとも契約件数の増加には繋がるから、また新人を募集するということだと世間から揶揄されていた。

大手の会社のビジネスモデルは昔のやり方を引きずっているところがあるように思える。その方が年寄には対応しやすいのだろう。
かくして我が家のような年寄の家庭に、外貨建ての保険なんて(皆さんが喜んでくださる?)商品が紹介されることになるのだ。


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中部圏に住む1948年生まれの専業主婦です。
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