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和服の処分

何年もの間、タンスの中に眠っている和服の処分を考えてきた。
地方による違いはあったかもしれないが、現在60歳以上の年代の女の人は、嫁入り道具のうちに和服一式を揃えて持たせてもらった人が多いのではないか。留め袖、夏冬の喪服、訪問着か付下げ、小紋に紬と、それに相応する帯や羽織、道行きコート、その他だから何枚もある。
お金持ちは上等のものを、そうでない庶民はそれなりの一般品で揃えて持たせるしきたりのようなものがあった。
せっかく揃えてもらっても日常生活は洋服ばかり、着物を着る機会はほとんどなく過ごしてきたから、まったく無駄なことだったと思う。現在は嫁入り道具の中に和服一揃いというようなことはないようだ。

リサイクルの会社から電話がかかってくることが何度もある。貴金属はないけど着物ならあると言うと、見せてもらった上でと言うので来てもらった。それなのに結局引き取っていってくれず、二階のタンスから出して運び下ろして待っていてもいつも無駄だったので、買い取りの電話は即座に断わることにしていた。どうしたって目当ては貴金属に決まっている。

ところが最近かかってきた会社は、着物はないですかと先方から言った。
ネットオークションに着物がまとめて出されているのを目にするが、恐ろしく安い価格にもかかわらず入札はほとんどない。
いつだったかテレビで着物の買い取りに密着していたのを見たことがある。作家ものの訪問着や紬の銘品でも、もとの値段に比べると恐ろしく安い買い取り価格だ。一般品では値がつかないものが多いと言っていた。そういう時代なのだ。
ただ同然でも持って行ってくれればその方が有り難いのではないか。本当に引き取ってくれるのかとくどいほど念を押した上で来てもらった。

案の定一番の目的は貴金属だったようだ。何か一点あれば、着物の買い取り価格を倍にすると言う。こちらはただでも仕方がないと思っていたくらいだもの、千円が二千円になってもたいしたことはない。それに指輪もネックレスもずっと前に売ってしまって持っていない。あれこれあって、それでもともかく和服類は引き取ってくれた。引き取ってくれなかったのは長襦袢と黒の絵羽織、絽の羽織くらいだった。
比較的地味なものは友達に譲ってしまって、70近くなってはどうにも派手で着られないものばかり、親戚知人の若い人に声をかけても貰ってくれる人がいなかった。どう処分しようかと頭を悩ませていたので、タンスが空いて気が楽になった。

ついでに充電池がもたなくなったデジカメを出して見せたら、買い取ってくれた。500円だった。着物よりも値がついた。



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中部圏に住む1948年生まれの専業主婦です。
夫と猫2匹と暮らしています。リンクはフリーということでお願いします。

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