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「中学生棋士」

図書館で谷川浩二十七世名人の著書「中学生棋士」(角川新書)を見つけた。将棋好きな夫が興味をもつだろうと思って借りてきたのに、将棋は好きでも活字は好きではないらしく、手に取っただけだった。何だよと思いつつその日のうちに私が読了して、内容をかいつまんで説明することになった。

中学生のうちにプロ棋士になった人はそんなに多くはない。加藤、谷川、羽生、渡辺各棋士に続いて、最近一躍有名になった藤井颯太六段がいる。いずれも早くに才能を開花させた人ばかりだ。

谷川さんは実際に藤井六段の家を訪問されたそうだ。二人とも詰め将棋に興味があること、藤井さんが小学生の頃対戦した時に泣かれてしまった思い出もあり、身近く感じるところもあったのだろう。どのような家庭環境で育ったら、あれほどまでの才能が開花するのかを見たかったという。
ご自身の育ちや環境と比較しながら綴られている内容のうち、親がつかず離れずの距離から強制することなく見守り、やりたいことをのびのびとさせながら才能の萌芽は見逃さなかったこと、適切な指導者につけたこと等々は教育論に繋がりそうだ。幼児のうちは特に、家庭での育て方がとても大切な気がする。
それとは別の話だが、子供をめぐる環境の問題で虐待とか育児放棄とか色々なニュースが流れる。子育ての困難ゆえの問題が一方にはある中で、きちんとした子育てに対応できる家庭で育つということ自体、幸運なことかもしれないと思う。

教育勅語を暗記させるような幼児教育をした人がいて、それを素晴らしいと評価した人がいた。お粗末な教育観だと思う。
子供を育て教育するにはそれなりの手間がかかる。才能を伸ばすには優れた指導者が欠かせない。教育勅語の暗記を押しつけるだけで済む話ではない。

そう言えばうんと昔、必要があって文庫本で唐宋八大家文の対訳を読んだことがあった。その中に「キヲウウルカクタクダガデン」という文章があった(どういう漢字だったかは忘れてしまったが、読みだけは記憶がある)。植木職人の男の樹の育て方がそのまま教育論になるのではないかと、感心したので憶えている。当時読んだ文庫本はすでに処分してしまっているが、ネットで検索してみたら、柳宗元の「種樹郭橐駝傳」だと分かった。解説していらっしゃる方があったので、読ませていただいた。

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中部圏に住む1948年生まれの専業主婦です。
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