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ノーベル文学賞

今年度のノーベル文学賞にカズオ・イシグロ氏が選ばれたのは意外といえば意外だった。
ご本人自身驚きだったらしい。村上春樹氏と親交があり、お互いに愛読者であることを公言していらっしゃるようだ。村上氏の受賞が先だろうと思っていたのに、自分の方が先に選ばれたのが意外だったという気持ちがちょっとあるのかしらん。

新聞に、自宅の庭先でメディアの受賞インタビューを受けている写真が載っていた。マイクやカメラの数がそれほど多くないような印象を受けた。仮に村上春樹受賞ということにでもなっていたら、日本のマスコミは大騒ぎだったに違いない。イギリスのメディアに節度があるのか、社会そのものが成熟しているということなのか。どちらにしても大仰に騒ぎ立てないのはいいことだ。

文学作品を全く読まないわけではないが、理解が浅いせいか内容について語る言葉がない。何だか面白かったとかイマイチ分からないとか、その程度で終わっている。そんなくらいだから、「感情に強く訴える小説で、世界とつながっているという我々の幻想の下に隠された闇を明るみに出した」という授賞理由がよく呑み込めないままだ。私はハルキストでも何でもないので、仮に村上春樹氏が受賞していたとしても、やっぱり授賞理由を理解できないままだったと思う。要は読み解く力が不足しているだけのことだ。

ずっと前にDVDで「日の名残り」を見た時、原作者の、日本人のようなカタカナ名に気がついて調べたところ、英国籍の日本人で有望な小説家と目されていることがわかった。
映像化された「日の名残り」は特に印象に残っていない。これは文字で読んだ方がいい作品かもしれない。登場人物の思いや感情や心理などは文字で書かれている方が分かりやすいのではないだろうか。

カズオ・イシグロという名前を知ったころ、図書館で「わたしを離さないで」を見つけて読んだ。SF小説のような筋立てなのに、乾いたところのない重苦しさを感じた。それが正当で重厚な文学というものなのかもしれない。読んだことがあるのは他には「わたしたちが孤児だったころ」の、その二冊だけだ。
授賞の余波で本も売り切れのようだし、多分図書館の予約も一杯になってしまったことだろう。落ち着いたころに「日の名残り」を借りて読んでみようと思う。


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