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「打ちのめされるようなすごい本」

夫の運転する車で墓参りに出かけた。往復の車中で米原万里さんの「打ちのめされるようなすごい本」を読む。
米原さんのような才女が打ちのめされるのはどういう本か興味があったので借りてきた。ほとんど全編にわたって読書日記と書評、一部ご自身の闘病記も入っているが、その多岐にわたる知的好奇心から探し求めた幅広い分野の本を、本当にこんなに読んでいらっしゃったのかと驚く。一つの事柄からつながって発展していくからでもあろうが、実に博覧強記の人だと舌を巻いた。

題名にある「打ちのめされるようなすごい本」とはどうやら丸谷才一「笹まくら」のようだ。ただし著者が一番心打たれたという意味ではない。トマス・H・クックの「夜の記憶」を読んでショックを受けたという若い友人の作家に対し、何年も前にすでに日本の作家によって「夜の記憶」に比肩するほどの本が書かれているのだと言い送ったという内容の章があって、その題が本の表題にもなっているのだった。
世相や世界情勢や自分の仕事に絡めて紹介されている本のほとんどが、私など聞いたこともないような研究者やジャーナリストや作家の珍しい本で、米原さんはそうした本を寝食を忘れて読まれていたようだ。

同時に借りてきた池田晶子さんの本では「情報を集めるより自分の頭で考える」ことの大切さが説かれているが、本という情報も読み方一つということではないか。
70歳に近づきつつあることで、これからは自分が納得できるような何かをつかみ取りたいと思っていた。納得するとは、池田さんの説かれているように自分の頭できちんと考えないとできないことではないかと思うようになった。他人に左右されるのではなく、自分自身で考えないと納得がいかない。ところが一人で何か考えようとしても、何も頭に浮かんでこない。思索する方法が分からない。遅まきながら哲学の初歩くらいは勉強するべきかと思う。



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中部圏に住む1948年生まれの専業主婦です。
夫と猫2匹と暮らしています。リンクはフリーということでお願いします。

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