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かっこいい!

歯科の予約をとってから気がついた。ろくな靴下がない。穴こそ開いていないが毛玉だらけで、口ゴムもゆるくなっている。安物でもいいから新しいものを穿いていかないと、スリッパを脱いで診察台に上がった時にみっともないではないかと気になった。いくら年寄りでもあまりにかまわない格好で行って、みすぼらしく見られるのは恥ずかしい。

午後時間があったので靴下を買いに出かけた。
途中で年輩の女の人と行き違った時、おっと思った。こういう時は視線が止まってついつい観察してしまう。

白髪混じりの長い髪を後ろでゆるく結んで、化粧っ気はほとんどない。風が冷たい日だったせいか、黒っぽい無地のウールのオーバーコートを着ている。首回りにゆるく無造作に巻かれた赤いチェックのマフラーに隠れて衿の形は分からなかった。たっぷりとゆとりのある古めかしい印象の男物のようなコートだったから、もしかしたらテーラードカラーだったかもしれない。右腕に大きな手提げバッグをかけている。冬場は女の人もスラックス姿が多いのに、その人はスカートのようだった。丈長のコートの裾から黒いタイツを穿いた脚がのぞいていて、低いヒールの靴がさっさと動いている。

流行とはかけ離れた姿だったが、それがとても格好よく感じられた。スタイルブックから飛び出したような格好の良さとはまったく違う。その人によく似合っていて雰囲気が良かった。
他の人がどうであっても、自分の着る物は自分が選択するという潔さが感じられ、それはその人の生きてきた姿勢にも通じているように思われたのだ。表面だけとってつけたように浮いていなくて、人となりがその外見に自然に現れているのは好ましいと思う。


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中部圏に住む1948年生まれの専業主婦です。
夫と猫2匹と暮らしています。リンクはフリーということでお願いします。

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