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昆布の佃煮

若いころから昆布の佃煮が好きだった。結婚前、家事手伝いという無職だった時期があって、夜更かしの朝寝という気ままを許してもらっていた。ぼうっとした頭で起きたころには家族は出はらっており、一人で朝ご飯を食べることがよくあった。不精者だったので味噌汁を温める気にもならず、冷めたご飯に昆布の佃煮をのせてそれだけで食べていた。それが結構自分の口には合った。

先月親戚の家へ手伝いに行っていた時、お昼を用意してくださった人の料理がおいしくて褒めると
「料理なんて今はまだ食べてくれる人がいるから作っているけれど、もし夫が亡くなって自分一人になったらもう買い物に行くのも億劫になると思う。しぶしぶ買い物に行ってきても、何か一種類おかずを作って三日くらい同じものばかり食べていそうな気がする」
という言葉がかえってきた。七十歳を過ぎた人だった。その気持ちはよく分かる。私だって一人になったらそうなるような気がしている。食べるものなど食べたいときに食べたいものを食べていれば何でもいいのだと開き直ってしまいそうだ。

料理の本を読むと、出汁をひいたあとの昆布を無駄にしないで佃煮にするという記事がよく出てくる。何度か作ってみたことがあるが、ふっくらと柔らかに煮え上がらず、市販されているもののようにできなかった。
結婚して何年かお節料理を熱心に作っていたことがあった。身欠きニシンをもどすところから始めて昆布巻きを煮たりしていたが、何故か昆布そのものが市販の昆布巻きほどに柔らかくならなかった。酢で柔らかくなるそうなので酢を使ってみたりしても、やっぱり歯ごたえが残る感じがした。
市販品は大量に作るから、煮る時間が長くなるせいだろうか。家庭で作ると量が少ないから煮汁がなるのが早く、煮る時間が短くなるせいだろうか。考えてみたもののまだ原因は不明のままだ。

今時はダシの素を使うことが多くて、本物の昆布から出汁をひくことはほとんどないが、出し殻の昆布からでなくても佃煮はできるから、気が向いた時に作ってみたい。何度か作っているうちに上手になるかもしれない。
この先、昔みたいにご飯と昆布の佃煮だけの食事が食べたくなることがあっても、自分好みの味で柔らかく煮え上がった佃煮があったらいいだろうなと思う。


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中部圏に住む1948年生まれの専業主婦です。
夫と猫2匹と暮らしています。リンクはフリーということでお願いします。

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