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見えない貧困

経済ジャーナリストの荻原博子さん著書で、「隠れ貧困」という新書版の本がある。外から見ただけでは分からない、一見したところ豊かな生活を享受しているように見える家庭の経済状態が、意外にも崩壊寸前になっている事例が挙げられている。
その家計の内訳が紹介されているのを読むと、現役で年収の高い層も実はそれほどゆとりがあるわけではなさそうだ。各種社会保険料の値上がりや、控除が減って手取りが少なくなっているのに、体面を保つための出費は変わらず、子供がいれば教育費は増える一方で、以前とはあきらかに事情が変わってきているらしい。
贅沢に慣れたまま年を重ねてきたバブル世代の甘さにも触れられているが、バブル世代だけでなく、いまだにあの時代の感覚を引きずっている人はけっこういるはずだ。口を開けば「何とかなっていく」という人が多いが、現実を見据えると、何とかなるさと暢気にかまえているだけでは何ともならない時代になっているようだ。
荻原さんは、困難な状況をどう乗り越えるかについて助言をしていらっしゃるので、少しは前向きになることができる。

国立大学の学費が四年間で何百万もかかるというのには驚いた。半世紀前は年額一万二千円だったというのに。しかも入試にパスするためには塾や予備校の費用もかかるらしい。お金がかかるようにシステム化されているみたいな印象さえある。大学進学をあきらめて高卒で社会へ出ようとしても就職口が少ないので、無理しても進学しようと思う人が多いのだそうだ。
現在の若い人が置かれている状況も知らずに、昔はこうだったということばかり言っていたら反撥されるのも無理はない。

現役時代の年収が少なくても、我が家の家計が現在それほど困ったことになっていないのは、時代が良かったせいもあるに違いない。ただ貯金しているだけでも、それなりに利子がついて増える時代だったのだ。現在のようにマイナス金利の中でそれでも住宅ローンや子供の教育費、老後資金を貯めるのはなかなか容易なことではなさそうだ。



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中部圏に住む1948年生まれの専業主婦です。
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