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無神経なので

弟は田舎の実家を継いでいる。田舎の集落は住民同士の関係性が濃い。あれこれの思慮なくうっかり口にしたことで、どこかに引っかかりができて気まずくなることがあるという。
結婚するまでは私もその土地の住民だったが、そんなことは気にしたことがなかった。行き遅れのオールドミスは婦人会のつきあいもなく、よそのオジサンやオバサンとは挨拶程度で、たいした話をしたことがなかったせいだ。

ところでごく最近、友人から腹違いの兄弟がいると聞かされた。
お父さんが再婚だったのかと尋ねると、そうではなくてお父さんが艶福家で別宅があったというのだ。お母さんも友人も兄弟も、家族全員それを承知していたらしい。
典型的プチブルで金銭的な余裕があって、お父さんも家庭を壊す気はなく生活費は潤沢に入れていたから、家族の誰もことさらに騒ぎ立てることがなかったのだろうか。それにしても、家族の誰も感情を乱さずに平静でいられたのか、波風は立たなかったのだろうか。特にお母さんの気持ちはどうだったのだろう。

私の母は、そんな事実があったかどうかも分からないのに、父を責め立てていた。子供の目の前でもわめき散らしていたので、いい加減にしてよと思うことがあった。やきもちというより、自分がないがしろにされたように感じて腹を立てていたのではないかと思う。

そういう話を夫にしたら、相手は下を向いて黙っているだけ、すぐに、あ、しまったと気がついた。
夫の亡くなった母親は実はそういう訳あり家庭の出だったのだ。結婚してずいぶん後になってそれを聞いた。本宅筋と別宅筋が反目し合うどころか付き合いがあったようで、世代が変わっても親戚づきあいがある。
小説やドラマでは、本宅の奥様が相手を黙殺したり子供がいじめっ子になったりするのに、現実にはそういうこともあるのだと、いきさつを聞いた当時は不思議な感じだった。普段あまりに普通につきあっているので、過去のいきさつなどすっかり忘れていた。

実家の近所でも何年か前にその種の問題が起きていたらしい。弟も人づきあいが多い方ではなく、事情を知らないままでいたようだ。集まりの席上何気なく口にした言葉で、場がさぁーっと白けたという。

姉弟揃って、神経が細やかではないに違いない。というか、そもそも他人が気を遣わねばならないようなややこしい事態に陥るのは、できれば避けて欲しいと願ったりして。


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中部圏に住む1948年生まれの専業主婦です。
夫と猫2匹と暮らしています。リンクはフリーということでお願いします。

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