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休講  

知り合いから、最近の大学では休講がないのだと聞いて、少々驚いた。全ての大学でそうなのかどうかは分からないが、諸般の事情で正規の講義に穴が空いた時は、日時を融通してその埋め合わせをするそうだ。真面目というか窮屈というか、半世紀前とは明らかに事情が違う。

これは学費がずいぶん高額になっているのと、学生の質が変わってきたのに対応するために、大学側が(我が大学では、皆さんにしっかり学んでもらうため講義はきっちり行います、学費を無駄にさせるようなことはしません)とアピールしているせいなのだろうか。
まさか、教員の労働対価の管理のためなどということはないと思うが。

昔の大学、特に文系学部では、ゼミを除いて、教授が一方的に講義し学生はその内容をノートに書き取るだけだった。外国映画の中で、講義中教師と学生が盛んに意見交換する様子が描かれていることがあるが、そういう活発な講義はまずなかった。教授も助教授も、自分達よりははるかに学識豊かな先達なのだという意識が学生の側にあり、対等に討論するなど考えられなかったせいでもある。
そういう状態で毎年同じ内容の講義を繰り返すだけという教員もいて、一部の優れた学生は世界の変化に目を向けず象牙の塔に籠もっていると批判していた。

現在の大学生はそういう受け身の意識から抜け出して、講義中に活発に意見交換することができているのだろうか。大学の講義そのものが変化を遂げ、教える側はただ時間数だけ辻褄を合わせるのではなく、学生の能動的な姿勢を引き出すように努力しているのだろうか。
相変わらず、大人しい高校生みたいに受け身の授業を受けているだけなら、講義の時間数だけきっちりと行われていることに、たいした意味はないように思われる。教える側が学生の学ぶ力を引き出してこそ、高額な学費に見合う価値があるのだから。

寒波襲来でセンター試験に大きな影響があったというニュースを見ていて、受験生がこの先入学することになるかもしれない大学の現状に思いをはせた。


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中部圏に住む1948年生まれの専業主婦です。
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