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住環境  12/21

ずいぶん前のことだ。
古くからの知人が住んでいた団地の、通常の家賃が10万円以上と聞いて驚いた。建て替えになる前から住んでおり、古い建物の時は安かったという。
建て替えの話が持ち上がった時に、公団から居住者に対して、仮住まいと引越料金を提供した上でさらに新しい建物に優先的に入居することができるという条件が提示されたそうだ。家賃も元からの居住者については、最初のうちは優遇された額でそこから何年かかけて段階的に通常の家賃に引き上げられるのだと聞いた。私がそれを聞いのはまだ段階の初めの方の時だ。

知人は年収が多くないから、通常の家賃になったらもう住むことができないと言った。手取り給料の半分が、家賃の出費になるはずだと言っていた。「どこかにもっと安くていい賃貸はないかしら」と口にしてはいたが、真剣に探している様子はうかがえなかった。時々電話で話した時に、どうして住み替えないのかと聞いたことがあった。相手はいつも住み替えないことの言い訳めいたことを口にするばかりで、結局、早期に退職した後も高い家賃を払ってそこに住み続けていたようだ。

友人に、その人のことを話したことがある。収入が多くないと言っているのだから、もっと安い家賃の部屋に住み替えないと、先になって困るのではないのだろうか。私がそう言うと、友人は
「家賃の安いところは、環境的によくないんだと思うよ、住んでいる人もそれなりの人が多いから。女の人だからよけいに安全面は大きな問題でしょう」
と答えた。そういう考え方があるのかと少し驚いた。

住居の環境は、特に女性の一人暮らしの場合は注意すべき点かもしれないが、家賃の高さが安全面の補償になるわけではないだろう。
「住んでいる人もそれなりの人が多いから」という言葉の意味を、私は今でも理解しかねている。
特に現在は、十分な教育を受けた良識のある人でも、安い給料で働いている時代だ。高い家賃を払って環境のいい所に住みたくても、ない袖を振れない人は多いに違いない。だからといって、(それなりの人)などと言うことはできないではないか。

団地に住んでいた知り合いの消息は、今はわからない。


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中部圏に住む1948年生まれの専業主婦です。
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