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芸術家と貧困  11/30

つい先日の「開運!何でも鑑定団」に、田中一村という画家の若いときの絵が出品されて、彼を知らない視聴者のためにその一生と画業が説明された。今までに聞いたことのない名前だったので、ほか事をしながら横目で見ていたが、そのうち正面に座り直して見ることになった。凄いと思った。

少年の頃から才能を認められていながら、中央画壇に認められることなく、絵も売れずに貧しい暮らしを続けたそうである。中年過ぎて奄美へ移住し、大島紬の染色工として5年間働いて60万円を貯めると、仕事を休んで絵に没頭し、また働いて金を貯めてという生活を続けていた人らしい。

子供のころから才能を認められていながら、どうして画壇に認められなかったのだろうと思ったが、どうやら、若い時の絵はうまさはあっても、本人自身に迷いがあって新しい時代を予感させるような勢いというものに欠けるところがあったらしい。

奄美へ移住してからは、突き抜けたように精神の自由を取り戻し、明るい色調の大胆な画風を確立して画風が一変したようだ。その時代の絵には、圧倒的な迫力と独特の美しさがある。本人は奄美時代の傑作を「閻魔様への手土産にする」と言って売ろうとしなかったのだとか。
絵を売らないのだから、相変わらず生活は貧困を極め、凄絶な一生だったようだ。

何でも鑑定団に出された若い時の絵には、高額の鑑定がついた。田中一村という画家の評価が近年高まりつつあるせいで、描いた当時はそれほど高く評価されなかった絵にも、箔がついたからだろうと思う。
それにしても数百万って。描いた本人は絵の具代にも困っていただろうに。画家本人とは無関係な所で高値がつくとは運命は残酷だ。
貧困のうちに亡くなった芸術家は多い。世間におもねることなく自分の思う美を究極まで追求する、それだけが人生の目的で、金銭には無関心だからだろうか。
芸術家は凄い。



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中部圏に住む1948年生まれの専業主婦です。
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