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バターライス

GYAO!でドラマ「深夜食堂3」の第一話を見ていたら、バターライスを食べる料理評論家が登場した。うんと年下の妻が料理下手なため、美味しいものを探して食べ歩いているうちに料理評論家と言われるようになったという男である。その男がたどり着いた究極のご飯がバターライスだというのだ。このドラマの中では、どうやら熱々ご飯にバターの塊をのせ醤油をたらして混ぜ合わせて食べる、それをバターライスと言っていたようだ。

それを見ていて思い出した。小学校高学年の頃だったか、近所に乳業会社に勤めていた人がいて、バターを一包み貰ったことがあった。子供の私の頭では、バターといったら焼いた食パンに塗って食べるものであり、それ以外のものではなかった。ホワイトソースとか魚のムニエルとか、そんなしゃれた料理があることも、ましてや自分の家で母が作ることなど考えられもしなかった。母も何も言わなかったから、多分バターを使った料理など知識としてなかったはずだ。
当時の田舎では米麦飯や麺類は食べても、主食にパンを食べる家はほとんどなかったように思う。パンと言ったら、農繁期のおやつにするあんパンやジャムパンなどの菓子パンのことだった。

折角バターを貰ってもうちではパンは食べない。どうするのだろうと子供心に思っていたら、父がバターを熱いご飯にのせて食べるとうまいと言い出した。教えられるまま、夕飯に合わせて炊いた熱いご飯に、バターを箸でちぎってのせるとすうっと溶けて、脂で光ったご飯を口に入れて噛んだら、それまで食べたことのない美味しさだった。醤油をたらしたかどうかは覚えていない。バターの塩味だけでも美味しかったような気がする。

貰い物のバターがなくなるまで、時々バターのせご飯を食べた。最後は包み紙をご飯にのせて、こびり付いていた脂分をご飯にしみこませて食べてしまった。
父はどこで教わって知っていたのか、考えられるのは、兵隊に行っていた時誰かに教わったというくらいのことだ。

その後もたまに近所の人から勤め先の製品だと言ってバターを貰うことがあった。私の実家では食事としてトーストを食べる習慣がなかったので、その度に熱いご飯にのせて食べていた。

長い間、バターのせご飯というか、バターライスを食べていなかった。一度食べてみたい気がするが、健康上あまり沢山食べない方がいいかしらなどと考えてしまって、何とも情けない。



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中部圏に住む1948年生まれの専業主婦です。
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