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ガルシア・マルケス「百年の孤独」  11/4

ガルシア・マルケスの「百年の孤独」を読む。
新天地を求める旅の途中マコンドという土地に流れ着き、定着することを決めたホセ・アルカディオと妻ウルスラの夫婦を初代とするブエンディア一族の盛衰を綴った物語。一族の盛衰がそのままマコンドの盛衰でもあるようだ。

物語の記述の中で死んだはずの人間が再び姿を現したり、戦乱の中で軍人になり何度も死にかけながら生きのびて孤独な金細工職人になったり、兄弟が同じ女との間にそれぞれ庶子をもうけ、その二人の子を引き取って一族の女が育てたり、いきなり風にさらわれて姿を消し死んだことにされてしまった美しい娘がいたり、初代のウルスラは百年以上も生きたことになっていたり、生と死が交錯しつつ語られる物語は、それはもう、土着の神話といった感じだ。予知能力とか占いとか、大袈裟だったり嘘みたいだったり、語り部の言葉に我を忘れて聞き入ってしまうような感じがする。
心の襞が細かく語られるわけではない。登場人物の豊かな個性は、同じ血の繋がった一族で、こうも違う人間が生まれてくるものかと驚くほど、とてもおもしろい。
長編なので、何日かにわたって読み続けているが飽きない。

前世代の人間の名前を新しい世代が継ぐ慣習のため、同じ名前がいくつも出てくる。紛らわしく混乱しそうだけれども、本の最初の頁に家系図が載っているので、それを参照しながら読めば分かりやすい。

明治大学の旦教授がガルシア・マルケスについて論じられたことを、NHKの解説委員室のサイト上で読むことができる。
「視点・論点 ガルシア・マルケスの文学世界」
それによると、ガルシア・マルケスの最大の功績は「欧米的・都市的な物語や手法を意識して小説を書かなければならないという呪縛を解いたこと」だという。
旦教授のこのお話はとても興味深かった。



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中部圏に住む1948年生まれの専業主婦です。
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