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古本は資源ごみ

 年末の大掃除、というほど大袈裟なことはしないつもりだが、その前に少しは物を減らそうと古い本を処分することにした。

 まずは学生時代に見栄を張って買っただけの〇〇〇〇著「×××概論 」という類の専門書。勉学に勤しんでいたはずの当時だって読んだ記憶がないのに(ああ恥ずかしい)この先読むことは決してないだろう。若い頃の私は見栄っ張りだったようで、そういう本がけっこう何冊もあった。処分といっても、40年近く前の専門書など今時古本屋で引き取ってくれるとも思えず、結局捨てるしかないわけだ。
 次には活字が小さくて読むのに苦労する文庫本。今でこそ文庫本でも活字の大きいものがあるが、昔のは本当に細かい活字で老眼鏡をかけても読みにくい。懐かしいものが一杯あった。サマセット・モームの短編なんて大好きだったなあ。多分絶版になっているはずだが、それだから貴重とは言えず、用紙の質が悪くてざら紙のようだし、多分引き取り手もないと思うのだ。紙質が悪いからリサイクルは無理かもしれないが、まとめて可燃ごみに出すのはどうかと思い、これも資源ごみの日に出すことにした。判断は業者さんに委ねよう。
 
 文庫本を資源ごみに出すのはそれほど恥ずかしくない。問題は専門書の方で、これを紙ごみの間に積み上げるのは躊躇される。本の著者に対する申し訳なさもあるけれど、自分の過去の薄っぺらな知性を曝しているみたいで、その方が私には気恥ずかしい。少しでも知性ありげに見せたいなどという見栄など、今では全くありませぬ。
 ハードカバーの専門書が紙ごみとして捨てられている風景というのはやっぱり気恥ずかしいものだ。

 そのため地区の回収日の前夜、気の早い人が持ち込んだ古新聞や段ボールなどが既に回収場所に積み上げられているのを確認し、私もこっそり運び込んだ。距離的に近いので台車に積み込んで運ぶほどのことはなく、両手に下げて何度かに分けて運べばことは済んだ。

 ところが最期に段ボールを運び込んだところ・・・無い。
 私の運び込んだ古本類がまったく無くなっていた。ほんの数分の間のことだった。
 
 住民が持ち込んだ資源ごみをあさっていく人が問題になっているが、あんな古本をとあっけにとられた。他に新聞紙の束もなくなっていたので少ない量ではなかったと思うが一体ほんの数分間でどのようにして運びさったものか。
 一方で恥ずかしいと思っていたものをあっさりと運び去ってくれたことで、人目にたたなくて良かったと少しだけほっとしたことも白状しておこう。
 
 
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中部圏に住む1948年生まれの専業主婦です。
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