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アルネ・ダール「靄の旋律」  9/26

アルネ・ダールの「靄(もや)の旋律 国家刑事警察 特別捜査班」を読む。スウェーデンの警察小説だ。

立て続けに起きた経済界の大物の殺人事件を早期に解決するために、特別に捜査班が組織されることになる。メンバーはあちこちの警察から引き抜かれた精鋭というわけではなく、何故だか色々な意味で癖のある6人である。
職務規程違反を問われているポール・イェルム。フィンランドで弁護士をしていたがスウェーデンへ移民として入国し、刑事になったアルト・セーデシュテット。ストックホルム警察から移動してきた一番年長のヴィゴ・ノーランデルはセーデシュテットとは折り合いが悪い。やはり移民で現代的な若い刑事ホルヘ・チャベスはジャズベーシストでもあってジャズに詳しい。元ミスター・スウェーデンで、筋肉増強剤のせいで家庭を壊して今では独り者の大男グンナル・ニーベリ。そして紅一点のシェスティン・ホルム。どちらも聖歌隊で歌っているらしい。
彼らを各地の警察から引き抜いて特別捜査班を組織した警部フルティーンのもと、個性豊かな6人がチームを組んで事件の背後を調べていく。

犯人に到達するまでの紆余曲折、表社会の上流の人間の裏側、裏社会に生きる人間との駆け引きなどを、捜査員それぞれの人間性をからめながら描いていて、おもしろく読み進めることができた。

最後の部分で、事件が解決しても特別捜査班が解散とならず、引き続き重大事件を担当するべく存続することになったと、フルティーンが言う。この作品がシリーズの始まりのわけだ。本国ではこのシリーズですでに10作出版されているそうだが、日本語に訳されているのはこれ一作らしい。次の翻訳本が出版されるのを待ちたい。


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