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近所のご夫婦  9/20

町内会の隣組は九軒だ。そのうち、高齢者だけの家が我が家を含めて四軒で、うち二軒は単身の高齢者だ。ほかに高齢者が家族にいる家もある。頭数だけで数えると、多分半分以上が65歳以上ではないかと思う。私の住まいのあたりもご多分に漏れず老齢化が進んでいる。

昨日、所用で出かけての帰り道、私の前を歩いて行く人がいた。小柄でどちらかといえば痩せた女の人だった。
その女の人の前を白い帽子をかぶった男の人が、ビニール袋を下げて歩いていた。
女の人は小雨が降る中、水色の日傘をさして、片手に紙袋ともう一つのビニールの袋を提げている。雨が降り出す前に出かけたのだろう。髪が黒過ぎるから、お洒落染めではない白髪染めをしている人だ。おそらく年配の人に違いない。Tシャツに透ける生地のベストを重ね着して、茶色っぽい細身のパンツがなぜか中途半端に短く、ソックスとの間に脚がのぞいている。お洒落をしているのにどことなく垢抜けない高齢の女のひとがいるものだが、ちょうどそういう印象だった。

横断歩道の前で私のすぐ前の女の人が横向きになった時、近所の奥さんだとわかった。一ヶ月くらい見かけなかった間に、口元の皺が目立っていた。奥さんは急にしぼんで、体つきも全体に小さくなり痩せたようだった。奥さんの前の白い帽子の男の人も横向きになって、ご主人だとわかった。どうやら夫婦連れで買い物に出かけた帰りだったようだ。
「昨晩のようなことがあっても、仲直りできたのだ」と思った。

一昨日の晩もその前の晩も、二人が激しく言い争う声が聞こえてきて、夫と顔を見合わせた。
夜の十一時過ぎにだ。わめき声は聞こえたが、飛び交う言葉が聞き取れず、何が喧嘩の原因かは分からない。大声を出しているだけだから、妙なことにはならないだろうと思った。
脳の老化が原因で怒りっぽくなるのも原因の一つだろうか。若い時と違って外聞をはばかる気持ちが薄れるということもあるかもしれないと思う。

私の方はご夫婦に気がついたのに、何となく声をかけにくくて挨拶しそびれた。二人が私に気がついていないようだったので、雨傘を低くして距離をとりながら歩いて帰った。


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中部圏に住む1948年生まれの専業主婦です。
夫と猫2匹と暮らしています。リンクはフリーということでお願いします。

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