FC2ブログ

Entries

ジャンクなミシン

 10年ほど前に購入した家庭用ジグザグミシンは水平釜だった。下糸(ボビン糸)の調子を変えられなかったため、自動糸調子とはいうものの布地によってはいまいち縫い目に納得がいかなかった。実家に譲ってしまったのはそのせいもある。
 
 ジグザグミシンがなくても特に困ることはなかったが、アプリケをしてみたくなってやはりジグザグミシンも一台あるといいかもしれないと思うようになった。そうかといってまた新しいミシンを買う気にはなれない。第一今どきのものはほとんど水平釜だ。
 そこでネットオークションで、通電と針棒の動きだけは確認できたけれど実際に縫って動作を確認していないのでジャンク扱いという触込みのミシンを、安値で落札した。もちろん垂直半回転釜の古いミシンである。もしどうにもならない代物で、即粗大ごみになっても仕方がないと覚悟の上だ。
 
 届いた当初は外見も内部も汚かった。(編み機や他のミシンでも経験してますが、たいていの場合いつもそうです) とりあえず針板をはずし、釜をはずして、ゴミを掃除。釜に大きな傷を発見。あちゃ~。でも紙やすりですって滑らかにしておけば、何とかなるかも。ついでに針板の穴付近の細かい傷も磨いておこう。底板も上蓋もはずして掃除をし(ゴキブリの殻みたいなゴミまで出てきた)目についた古い油の塊は拭き取った。はずみ車を回しながら回転する箇所にはミシン油を注し、という手入れを一通りした。

 外側も気のすむまでこすって拭き上げた後、おもむろに電源を入れて縫ってみたところ、直線縫いがまともに縫えない。直線縫い(振り幅を変えればジグザグ縫いになる)を選択した時の送り歯の動き方が変なのだ。さらに模様縫いを色々選択して縫ってみたら、縫えるけれど隣の模様が縫えてしまうという不具合があることが分かった。紛れもなくジャンクだった。オークションの家庭用ミシンはこういうのが多いのだ、きっと。でも、だからといってそのまま捨てる私ではない。

 ミシン同様動きの悪い頭で2日ばかり考えた挙句、内蔵カムの凹凸を伝達する金具の位置が一模様分ずれているのではないかと思い当たった。今回のミシンの場合、内蔵カムが振り幅を決定するグループと送り歯の動きを決定するグループの2種類にに分かれており、その2種類の組み合わせで縫い模様を作るらしいのだが、どうやら送り歯グループの方にずれがあるようだ。そこでかなり乱暴なやり方だったが、貫通ドライバーを隙間から差し込んで金槌で叩いて位置を2ミリほど移動させてみた。本職はこんなことは決してしないだろうと思う。
 結論から言うと、少なくとも模様選択のずれに関しては、これが正解だったみたいだ。後はすべりが良くなるように金具の根元の水平軸に綿棒で薄く油を塗ってみた。

 有難いことに直線と普通のジグザグも縫えるようになった。垂直半回転釜のせいか縫い目もそこそこきれいだと思う。ただし、いつまでこの状態を保っていられるかは分からない。中を開けてみて、おもちゃみたいだと感じた。もともとの造りが安っぽいミシンだったのかもしれない。
 そうでなくても古いミシンは経年劣化は避けられないと思う。自分で何とかできるところは何とかして、だましだまし使うべきものではないだろうか。専門家に依頼して修理してもらっても、じきに調子が狂うこともありうることだ。というか、こういうミシンを持ち込まれてもミシン屋さんは困るだろうと思う。
 もちろん機種にもよることであって、例えばジャノメエクセル813・815、メモリアとか現在ではありえないような造りと評判のミシンは、程度のいいものはきちんと修理やオーバーホールをしてもらって大事に使うといいと思う。
 良さそうなのがオークションに出たら、そういう選択も考えている。ジャンクミシンにはそれまで頑張ってもらおう。
 
 
関連記事
スポンサーサイト
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://ohutarisama331.blog120.fc2.com/tb.php/41-dfaffc2d

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

プロフィール

ohutarisama

Author:ohutarisama
中部圏に住む1948年生まれの専業主婦です。
夫と猫2匹と暮らしています。リンクはフリーということでお願いします。

月別アーカイブ

 

検索フォーム

QRコード

QR