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運命  9/2

夜のテレビ番組で、落差の大きい人生を送ってきた不動産会社の元社長を取りあげていた。それを見て、そういえばと、思い出したことがある。(全くの記憶違いということは多分ないと思うのだが)

もと社長だった人は川又さんという名前で、日本で初めてウィークリーマンションを始めた人だそうだ。それがが大当たりして一時はたいそうな資産を成したのに、バブル崩壊の波をまともに受けて苦境に陥った。ところが幸運にも外国資本の援助を受けることができ、事業を存続することができたという。

ちょうどその頃ではなかったかと思うのだ。一度テレビで川又社長がインタビューを受けた番組を見た憶えがある。
社長は登場する最初から自分もビデオカメラを片手に持って、スタジオと出演者を撮影していた。どうしてビデオを撮るのかと訊かれ、「何でも記録しておいて繋げてみると、世の中の動きが手に取るように分かり、予測できるようになるのだ」と答えていたような気がする。手に入る限りの新聞を購入して、同じ項目の記事ごとに切り抜いてまとめておく、そのための専任がいる、とも発言していたような気がする。その結果、オームの事件も予測していたし、他にも予測が当たったことがあると言っていたので、何だか妙に感心して見たのを思い出したのだ。

けれども今考えると、自分がインタビューを受ける番組に出演しながらビデオに記録するって一体何になったのだろうと、やっぱり不可解な気がする。

援助してくれたのはリーマン・ブラザーズだったそうだ。結局リーマン・ブラザーズが破綻したためいよいよ事業が行き詰まって破産したという話だったが、リーマン・ブラザーズの破綻は、予測できなかったのだろうか。何でも記録しておいて繋げると世の中の動きが先読みできると言っていたのはあれは何だったのだろうか。

もしかしたら、あの社長はジェットコースターのような浮き沈みを経験した結果、当時は精神が不安定になっていたのかもしれない。急降下したところで、外資からの投資が決まって運命が反転急上昇したわけだ。やみくもに何でも記録していた自分の行為が、その奇跡のような幸運を引き寄せたと思い込んでしまった。などということはなかっただろうか。
それを信じ込んで妙に感心して見ていた私も、甘かった。

人間、努力だけでどうにかなるものではなく、運命の力は結構大きいような気がする。幸運を引き寄せるのは、自分では分かっていない自分の何かなのではないか。そういう気がする。


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中部圏に住む1948年生まれの専業主婦です。
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