FC2ブログ

Entries

学生時代のアルバイト  8/30

保険の外交員をしていた母の得意先に洋食店をしていた人があり、学生時代、そこでアルバイトをさせてもらったことがある。
取引のある会社でパーティを開く際、その洋食店が会場の設営と料理の仕出しをうけおっていた。臨時業務だから人手が足りず、雑用係として雇われたのだ。不定期のアルバイトとして、声がかかるたびに何度も行った。
机を並べてテーブルクロスをかけ、取り皿やグラスを並べたり、盛り合わせた料理をあれこれテーブルに配ったり、パーティが始まった後は汚れた食器をひいて洗ったり、時にはそばとか、おでんや焼き鳥の屋台が出ることがあったのでそこに立ったり、おひらきになれば後片付けを手伝ったり、そんな仕事内容だった。

パーティにコンパニオンさんが来ることがあった。
当時はコンパニオンはまだ新しい職種だったと思う。派遣会社も新しく事業を立ち上げたばかりで、とりあえず集めた女の人をどう訓練していいのかわからないまま、とにかく会場へ送り込んでいただけのようだ。
そのためか、素人みたいな人が濃い化粧で和服を着て会場にやってくるが、ただ突っ立っているだけという感じだった。ホステスさんとか料亭の仲居さんとかいうようなプロなら、上手な座取り持ちをして場を盛り上げ、雰囲気を作ってくれるだろうにと、冷ややかに眺めていた。一応水商売のようだし、自分のアルバイト代よりは時給がうんといいはずと、見当がつくから余計にだ。

素人みたいでも水商売は水商売、世界が違うと思い込んでいたから、自分のアルバイトの職種として考えたことはなかった。
ところがある時、同じ大学の学生で顔だけ見知っていた人が二人、コンパニオンとして会場に来ていたのだ。これには驚いた。多分、割のいいアルバイトと割り切って誘い合わせたのだと思う。
私は盆を持って動き回っていたが、二人は客あしらいをするわけでもなく悠然と周りを見渡していた。

要領のいい人は水商売だからといって臆することなく、できるだけ楽して稼ぐ方法を見つけてしまう。とても敵わない気がした。


関連記事
スポンサーサイト
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://ohutarisama331.blog120.fc2.com/tb.php/394-a54b4aef

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

プロフィール

ohutarisama

Author:ohutarisama
中部圏に住む1948年生まれの専業主婦です。
夫と猫2匹と暮らしています。リンクはフリーということでお願いします。

月別アーカイブ

 

検索フォーム

QRコード

QR