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「ルパンの消息」  8/23

レンタルDVDで「ルパンの消息」を見た。WOWOW製作のドラマだそうだ。WOWOWを契約する余裕はないので、DVDで見ることができるのは有り難い。横山秀夫氏の原作本は読んだことがないが、ドラマを見た限りではかなり優れたミステリらしく思われる。

15年前に起きた女性教師の飛び降り自殺が実は殺人事件だった、という密告があったことから突如として捜査班が編成される。殺人事件の時効まではほぼ24時間。ゆっくりしてなどいられない。手分けして当時の関係者を洗い出し、事情聴取をして事件を洗い直していく。捜査の指揮を執ることになった溝呂木は、過去に3億円事件の時効に立ち会い、悔しい思いをした警察官だった。3億円事件の時効を迎えたその日に、女性教師の殺人事件が起きていた。

当時高校三年生だった3人組が関係しているらしいことがわかり、呼び出して事情聴取するのだが、次第に追い詰めいていく刑事のやり方があざといというか巧妙というか、この世界で職業上の経験を積み上げるということはそういうことかと妙に納得してしまった。大勢の刑事たちの無駄のない動きが描かれて、ドラマの緊張感が次第に高まっていく。

時間との勝負の中で、息が詰まるような捜査が続けられた結果は、二転三転、最終的には3億円事件が関係していた事実にまで到達する。
殺人事件の時効が12時で切れて、これまでと勝ち誇った表情の犯人と、それにかぶせて時効が切れていなかったことを説明する溝呂木。

事件を取り巻いて、3人組の一人だった男の狂ってしまった人生や、教師との関係、他の二人の仲間をかばう人間らしさや、仲間はずれにされたと思い込んだ別の男の惨めな死に方、一人残されたその妹までが関わってくる。
人間関係が複雑なのにすっきりと分かりやすく仕立てられていたのは、脚本が良かったのだろうが、原作も優れていたに違いない。
「ルパンの消息」は作者のデビュー作だったそうだ。すごいなあ。


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中部圏に住む1948年生まれの専業主婦です。
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