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高校物理  8/21

高校時代、理数系の科目は概して不得意で、特に「数学」はちんぷんかんぷんのひどい成績だった。
それなのに「物理」だけは成績がよかった。ひとえに教科の先生の教え方が良かったせいだ。

一年生の時、同じ先生に受け持ってもらった地学は、ほとんど理解できなかった。専門外の地学をたまたま教員が足りないために仕方なく教えるという感じで、おそらく先生自身が教え方を迷ってみえたのだと思う。専門の物理と違って自信がなさそうだった。
地学といえば、授業が始まって二十分経つといつも何故か急に眠くなり、五分前になると目が醒めるということが一年間ずっと続いた。睡眠障害だったのかもしれないが、それが何故地学の授業時間に限ってだったのかは分からない。

私が通っていた高校はいわゆる進学校ではなかった。生徒の大半はやる気のない授業態度だった。限られた授業時間の中で、先生がどれほど重要点を理解しやすく説明されても、聞いているのかいないのか、当てられても答えられない同級生が多かった。他の教科については、自分も似たようなものだったのでさほどに思わなかったが、物理に関しては「わかりません」と答える同級生が続くのが、内心不思議で仕方がなかった。
先生は他の生徒に答えさせるのを諦めて、最後はいつも私を名指しされた。

結局、私は文系学部に進んだ。大学へ入学して間もないころ、書店で先生に出会った時、「理数系の考え方ができる人だからそちらへ進むと思っていた」と言われた。
違うんですよ、先生の教え方が優れていたので、物理だけが良かったんです、という意味のことをもぞもぞと答えたような気がする。
少し取っつきにくい感じの、ぶっきらぼうな中年の先生だった。教科の教え子の一人に過ぎなかったのに、憶えていて声をかけてもらえたことが少し嬉しかった。


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中部圏に住む1948年生まれの専業主婦です。
夫と猫2匹と暮らしています。リンクはフリーということでお願いします。

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