FC2ブログ

Entries

「独学という道もある」  7/15

「独学という道もある」(柳川範之著 ちくまプリマ―新書、2009)という、どちらかといえば高校生向きの本を図書館で借りてきた。
著者は子どもの時から父親の仕事の関係で海外生活をしていたそうだ。中学は日本で終えたが高校へは進学せずに父親に従って再び海を渡り、独学で高校課程の勉強を続けて大検を受験、資格を得て海外在住のまま日本の大学の通信教育を受け、東大大学院へ進んで、学者になったという異色の経歴の持ち主である。

これはもちろん独学に関する具体的なハウツー本ではない。
ノートをきちんと取ることに気をとられると頭に入らないとか、マーカーで線を引きながら本を読むのは勧められないとか、参考書は一読して理解できないものは捨てて自分が理解できるものに替えた方がいいとか、問題集は答えが分からなかったらさっさと見て重要点を把握するのに使う、そういった著者の経験はある程度書かれているが、その辺りはそのまま真似しなくても差し支えないと思う。勉強の具体的な進め方は人それぞれ、自分でコツを掴んだ方がいいはずだ。著者は独学がすべてと言っているわけではない。メリット・デメリット両方あるが、勉学方法の選択肢の一つとして考えてみるのもいいと言っているのだと思う。

関心のあることやしたいことがあったら、難しく考えないで自分で少し勉強してみるのも一つのきっかけになり、人生の選択肢がひろがる。これは教育課程を終えた大人にもいえる。
最短距離のルートで学校教育を終えて社会へ出るのが最善と思い込んでいる人は多いかもしれないが、自分が得た知識を生かす職業を探そうとするから何を選んでいいか困ることになる。むしろ将来どういうことを職業で生きていくのかということを熟考して勉強に動機づけをしたほうがいい。
その他、若い人に対するアドバイスから、日本社会への提言まで筆が及んでいる。大人が読んでもおもしろいと思うが、将来のある若い人には特に勧めたい本だと思った。


関連記事
スポンサーサイト
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://ohutarisama331.blog120.fc2.com/tb.php/347-97c059f9

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

プロフィール

ohutarisama

Author:ohutarisama
中部圏に住む1948年生まれの専業主婦です。
夫と猫2匹と暮らしています。リンクはフリーということでお願いします。

月別アーカイブ

 

検索フォーム

QRコード

QR