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「黄金のアデ-レ」を見た  6/1

ツタヤディスカスのコースを変更して、動画配信見放題コースにした。
先月のレンタル分で、うっかりDVD本体を封筒に入れ忘れたまま投函してしまい後から返したことがあった。面倒なので返却忘れのない動画配信コースにしておこうと思ったのだ。
パソコンで見る場合は映像の解像度が低いのでもの足りない点はあるが、とりあえずのお試しだからと思っている。見放題コースは月々1000円程度で、毎月付与されるポイントを使えば、新作も二本は見ることができるようだ。

今日は早速「黄金のアデ-レ 名画の帰還」を見た。これは実話がベースになっているそうだ。
考えてみると凄い話だ。まだ若く経験も少ない弁護士が、成り行きで名画の正統な所有者を主張する老婦人マリアとともに返還を求めて戦う話である。
ユダヤ系オーストリア人の女性アデ-レの肖像画は、元々はマリアの叔父がクリムトに依頼して妻を描かせ、所有していた物であった。大戦の動乱中ナチドイツに奪われた後、戦後はオーストリアに帰属して美術館に飾られ、国の宝とまで賞賛されていた。
若い弁護士は最初は金のために働くつもりだったが、次第に老婦人以上にのめり込んでいく。彼自身も元をたどればオーストリア人の血が流れており、オーストリア人としての正義と誇りをかけて戦うようになっていくのだ。
彼には先の見込みも立たないまま、借金だらけになりながらも働く夫を支え続けた妻の存在がある。夫と深い信頼関係を気づくことができる女性はどこの国にも確かに存在するようだ。

戦時中、オーストリアもナチドイツに迎合してユダヤ人を迫害した時期がある。その過去があってなお、没収された肖像画が名画であるゆえになかなか返還しようとしなかった。弁護士と老婦人は、名画を渡すまいとする国家機関を相手に、何年もかけて遂には勝訴する。
一人のジャーナリストが、ナチドイツの一員であった父親の過去を清算するために力添えをする。そういう人もいる一方で、つらい記憶を持つユダヤの老婦人に向かって、ホロコーストなど忘れるべきだと言い放つ一般市民もいる。


返還が決定した後、話し合いたいと申し出たオーストリアの担当者に「今までこちらが話し合いたいと言っても相手にしてもらえなかった。(描かれている)叔母ももうオーストリアから出たいと思っているはずだ」と毅然と言い放つマリアが、とてもいい。私は自分ですっくと立っている女の人が好きなのだ。

ヘレン・ミレン演じた老婦人はまだまだ若くて、80歳を過ぎた人にはとても見えず、「(オーストリアの国家機関は)私が死ぬのを待っている」という言葉が宙に浮いていたのは、ご愛敬だった。


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中部圏に住む1948年生まれの専業主婦です。
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