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久しぶりに一気読みできた  5/18

昨夜から読み始めたアーナルデュル・インドリダソンの「声」だが、読みやすい文章と展開内容にひかれ、今日は食事の用意という最小限の家事だけにとどめて読みふけった。久しぶりで一気読みした感じがする。

アイスランドの警察官エーレンデュルが、部下のエリンボルク、シグルデュル=オーリとともに事件を解決していくミステりーでシリーズものだ。高い評価を得て既に翻訳されている「湿地」「緑衣の女」に続く作品である。

酷寒の国アイスランドの、海外からの観光客を大勢受け入れている大きなホテルの地下室で、ドアマンをしていた男が殺される。被害者の過去を調べていくにつれ、思いがけない過去が浮かび上がってくる。彼は昔はその美しいボーイソプラノの歌声を賞賛され、スターのような存在の少年だったのに、突然起きた声変わりがきっかけになって人生が狂いだし、家も家族もなくした男だった。
事件を中心になって捜査する側のエーレンデュル自身、少年時代の悲しい経験がトラウマになっていて、自分を解放できないため家族ともうまくいかず、離婚して孤独に暮らしている。前妻の元に残した子ども達は二人とも依存症で苦しんでおり、彼は自分達を捨てたとして子どもから責め続けられている、そういう重苦しい状況にある。

前作も前々作も、救いのないような家族内の問題が事件の根にあった。
家族の問題はこの作家の重要なテーマの一つのようだ。

北欧ミステリーおそるべし。翻訳されたこの作家の本三冊続けて、大した佳作だった。訳者あとがきの中で第四作の仮題が「湖の男」と紹介されていることから、おそらくそれほど遠くない時期に翻訳されて出版されるに違いない。


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中部圏に住む1948年生まれの専業主婦です。
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