FC2ブログ

Entries

中途半端な趣味  5/10

最近はもう年賀状のやりとりだけで会うこともなくなったが、高校時代の友人で美術部に所属していた人がいる。その人が専業主婦になってから、ある時趣味としてパッチワークを始めた。

一度自宅へ遊びにいった時、作りかけているものを見せてもらったことがある。はぎれ布の取り合わせ方に色彩感覚の豊かさが感じられて、さすがと思った。
友人は気の向くままといったふうに、いろいろなつなぎ方に手をつけており、ある程度の大きさまではぎ合わせたものが何枚もあった。

本で得た知識だが、パッチワークとは形を揃えて小さく切った端切れを縫い合わせることで、縫い合わせた段階のものをトップという。トップとキルト綿と裏地の三枚を重ねて、細かい針目で縫い合わせる作業をキルティングといい、合わせてパッチワークキルトというらしい。それを縁取りするなり、バッグやクッションカバーに仕立てるなりすると、作品としての完成だ。

友人はどうやらキルティングの作業に苦戦していたようだ。わたしの指の形はキルティングに向いてないようだとか何とか言っていたが、もしかしたら単純作業に手間や時間をとられることに嫌気がさしたのかもしれない。
キルティングが嫌になってしまうと、新しいトップに気持ちがいってしまって、そこはもと美術部だけに色の取り合わせを考えるのはだんぜん楽しく、それで次から次へトップに手をつけることになったのではないか。
パッチワークキルトには詳しくなくて、キルティングのこつも何も分からないが、どんなことでも慣れは必要だと思うのだ。
その後、彼女と電話で話した時にはもうパッチワークの話題は出なくなってしまったので、おそらく止めてしまったのだと思う。作品として出来上がったものを見せてもらわなかったのは残念だ。いくら優れた色彩感覚の持ち主でも、最終的に作品の形にできなかったのは惜しいことだったと思う。

当時はミシンキルトという方法はまったく知られていなかった。ミシンキルトという方法が出てきたのはもっと後のことだ。キルト仕様のジグザグミシンが発売されたのも、比較的新しい時代になってからではなかったか。
今ならその友人もミシンを使って完成させることができたかもしれない。不得意なことは機械に任せて、布の色の取り合わせに思う存分没頭できたはずなのに、と思う。


関連記事
スポンサーサイト
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://ohutarisama331.blog120.fc2.com/tb.php/281-e7349945

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

プロフィール

ohutarisama

Author:ohutarisama
中部圏に住む1948年生まれの専業主婦です。
夫と猫2匹と暮らしています。リンクはフリーということでお願いします。

月別アーカイブ

 

検索フォーム

QRコード

QR