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猫の夜遊び

 飼い猫のうち一番古くからいる猫が、外へ出たがってしかたがない。去勢済みの雄猫である。
 時々キャリーに入れて家の近くを歩いて外の世界を見せてやったりしていたのだが、小柄な猫とはいえ次第に持ち重りがしてきて、長くは無理だ。彼自身も自分の足で土の上を歩きたいのが本音のようで、キャリーの散歩はあまり喜んでいるようにはみえなかった。

 我が家の庭には野良猫がよく姿を見せる。彼はそれをみつけるとさっとガラス窓に走りより、威嚇して追い払おうとする。一応雄なのでテリトリーには敏感なのかもしれない。逃げる野良もいれば、知らぬ顔の猫もいる。

 ある朝洗濯物を干すのに外へ出ようと掃きだし窓を開けたところ、猫がすばしこく飛び出してたまたまやってきた野良猫と鉢合わせをした。野良猫の方は縄張りを主張するにはいささか遠慮があったのか、途端に逃げ出し、逃げ出した相手を見て強気になった飼い猫が追いかけていった。といっても道路まで飛び出す勇気はなかったようで、野良猫はどこかへ逃げていってしまった。
 私の方は慌てて捕まえて家の中へ入れようとしたのだが、今度は鬼ごっこのつもりか、するりするりと逃げ回り、なかなか捕まらなかった。たっぷり1時間は土の上で遊んだことになった。
 一度経験したことの面白さに彼はとりこになったようだ。それ以来油断するとするりと逃げ出すようになった。他の2匹は彼ほどすばしこくないし、それほど外の世界に魅力を感じているふうはないのでいいのだが、彼だけが問題児になった。
 
 最近のことだ。ある夜、窓の外を見て出せ出せというように鳴いたので、思い切って出してやった。冬のことだ。寒い中いくらなんでも1時間もすれば帰ってくるだろうとたかを括っていた。ところが何があったのか、夜中の12時になっても帰ってこなかった。懐中電灯を頼りに家の近辺を見回ったが姿が見えない。飼い主の責任とか色々なことが頭に浮かんでほとんど眠れなかった。
 うとうととまどろんでいた時、窓の外で聞きなれた泣き声がして、飛び起きた。枕時計は5時を指していた。急いで一階の居間のカーテンを開けると、居た。
 問題児はすっかり懲りたように見える。迂闊に外へ出て凍えそうな思いをした結果、やっと分かったようだ。
 それ以来ベランダへ出てもすぐに中へ入りたがるようになり、今私達夫婦はそれを面白がっている。
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Author:ohutarisama
中部圏に住む1948年生まれの専業主婦です。
夫と猫2匹と暮らしています。リンクはフリーということでお願いします。

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