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1月12日 近所の子ども

去年の暮れは肩が痛かったので大掃除をするつもりがなかったが、ガラス拭きくらいはできると思った。
二階の猫トイレのある部屋の窓は、トイレ砂のほこりが舞うせいか一番ガラスが汚れている。まずはそこからと窓を開けた。窓の下に隣の集合住宅の駐車場がある。その空きスペースで男の子が一人バットの素振りを繰り返していた。

隣は借り上げ社宅と聞いたことがある。同じ造りの建物が二棟あるが、通りがかりに見ると、窓にカーテンがつるされていない部屋がいくつかある。何年か前までは満室だったようだが、最近は空きがあるようだ。
駐車場にも空きがある上に出庫していた車もあったらしく、その時は4台分のうちの3台分が空きスペースになっていた。

社宅はファミリー向けのようで、年齢にばらつきはあるが、子どもが多い。近隣に住んでいるのがほとんど高齢者ばかりの中で、子どもの歓声が聞こえるのはその区画だけだ。それでも冬場は家の中にこもっている子が多いためか、割に静かだ。
一人だけ外へ出てバットを振っていた男の子は小学校の高学年くらいに見えた。社宅の中に同じ年頃の子がいないのか、遊び相手がなさそうだった。その数日前にもやはり男の子がバットを振っていたのを見たことがあった。多分同じ少年だったのだろう。

バットの素振りを目のはしに留めながら拭き掃除をしていると、見下ろされているようで気になったのだろうか、彼はじきに建物に戻り、外階段を上がって自宅へ帰ってしまった。ところがまもなく、今度はスケートボードを抱えて降りてきた。そうして空きスペースを使ってがらがらと音を立てながら、八の字に滑り始めた。見下ろされているのが気になっていたわけではないようだ。そこへ女の子が階段を降りてきて走り寄ってきた。「手を繋ぐから自分の周りを滑って」と言っている声が聞こえた。どうやら兄妹らしかった。お兄ちゃんの方は妹を適当にあしらって滑り続けていたが、ひとしきり滑ると妹にボードを譲った。女の子の方も兄ほどではないがボードに乗るのが上手だった。
器用に滑るものだと感心したので、つい「上手だね」と声をかけてしまった。二人とも顔を上げて私の方を見たが、どちらも言葉は発しなかった。その代わりにお兄ちゃんの方がもっと大きな八の字で目立つように滑り始めた。観客を意識したのだろう。知らないお婆さんにでも、褒められたことが嬉しいのだと思った。

今朝はゴミの収集日なので、収集車に遅れないようにいつもより早く起きて外へ出た。外回りをほうきで掃いていたら、社宅の敷地と道路の境に二人の小学生が立っていた。近所からやってくる集団登校の仲間を待っていたようだ。男の子は半袖、女の子は長袖だがブラウスだけで、ジャンパーもコートも着ていなかった。私が明らかに驚いた顔をしていたのに気づいたのか、何か余計な言葉をかけられて受け答えに困るのを避けるように、二人とも目を合わせないように別の方向を向いてしまった。暮れに見かけたスケートボートの兄妹に違いない。

次第に集まってきた他の子ども達はジャンパーや厚手の上着を着ていたから、二人は特別だった。今はどうなのかわからないが、私の実家の地方の小学校では、半袖半ズボンの体操着が制服になっていて、子ども達は冬でもその格好だった。兄妹は親御さんの方針で薄着を習慣にしているのだろうか。寒さに慣れているから、他の子ども達が家の中に引っ込んでいるときでも外で遊ぶことができるのだろうか。一緒に遊んでくれる子どもがいないのは、少々寂しいことだろうけれど。早く春が来て友達と遊べるといいね、と心の中で言葉をかけた。

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中部圏に住む1948年生まれの専業主婦です。
夫と猫2匹と暮らしています。リンクはフリーということでお願いします。

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