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少額貯蓄非課税制度

某日。ゆうパックの発送のために近くの郵便局へ出かけた。郵便物の窓口は入り口の近くにあり、奥の方に貯蓄窓口がある。用を済ませていると、奥の方から「350万の枠のうちの50万はまだ残っているはずだから」という声が聞こえ、どうやら局員と押し問答になっているらしいかった。マル優なんて今でもあるんだと、つい聞き耳を立ててしまった。

客は私より若いくらいの年齢の女のひとだった。あちこちで買い物をしてきたらしく、紙の手提げ袋を三つ手に提げている。周囲の耳目が集まっているのを感じたからか、苛立った声で「だから、50万の枠はまだ残っているといってるでしょう」といきり立っている。
「今、確認を取っていますから」と答える局員の声が冷めているし、他の局員もかかわりたくないような雰囲気だ。ひとしきり後、局員の一人がどこかへ電話をかけているうちに、不意に客の女の人は出て行ってしまった。

帰宅する道すがらふと思い出した。そういえば高齢者向けにマル優という制度があったはずだけど、あれは今どういうことになっているだろう。
帰ってすぐにインターネットで調べたら、65歳以上の高齢者に対するマル優はもう十年も前に廃止されていた。現在では障害者か遺族年金を受けている人だけがその制度を利用できるらしい。当然だが、各金融機関の預金の合計で350万円までである。
ということはあの女の人は遺族年金を受けている未亡人だったわけか。局員が確認を取っていると答えていたのは、事実50万円分の枠が残っているかどうかを本局に問い合わせているということだったのだろうか。

マル優(少額貯蓄非課税制度)は金利が良かった時には、確かに有利だったから多くの人が利用していたが、現在のように金利が恐ろしく低い時にどれくらい有利なものだろうと調べてみた。
ゆうちょ銀行の金利は現在定額でも0.035パーセントだそうだ。50万円を一年預けて175円。半年ごとの複利で10年預けたとしてもたいしたことはないはずだ。そこから20パーセントの税金を引かれなかったからといって、一体いくらの得になる?いきり立って局員とやり合うほどのことがあったのかどうか。

それに気がついたから、あの女の人は恥ずかしく、自分が情けなくなって逃げ出したのかもしれない。もしかしたら、早くに未亡人になって、家計のやりくりで頭を悩ませ、利用できる優遇制度は全て見逃さず、だからマル優の枠も使えるだけは使わなくてはと、長年思い詰めてきた結果、そんなことになってしまったのかもしれない。などと、いろいろと想像してしまった。

生きているうちには恥ずかしいことも多いのよ、ホント。

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中部圏に住む1948年生まれの専業主婦です。
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