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ステンレス多層鍋

鍋炊飯をするのに適切な鍋をネット上で探してみたら、ハリオの炊飯土鍋とか、宮崎製作所のRICE POTとか、釜炊き三昧と同じメーカーの越後の黒釜とか、良さそうなものが数多くあった。どのみち定価で買う気がないのでYahoo!オークションの鍋のカテゴリーを眺め、楽天の商品をあれこれ見て今時の鍋事情を探っているうちに、ふとビタクラフトという名称が目に止まった。
 
 ビタクラフトという名前は何となく記憶に残っている。30年ほど前、丸元淑生著「システム料理学」という文庫本を読んで、その料理学の新しさを面白いと思った。そば粉のクレープで煮たリンゴを包んで食べるというのを真似した記憶がある。その本の中にアメリカ製の特殊な鍋を使って調理する料理が出てきた。それがビタクラフトというメーカーのものだった。鍋そのものの紹介もしてあったと思うが、値段が一般的ではないと思われたので購入にはいたらず(要は先立つものがなかっただけ)、特別な鍋がなければできない料理はあきらめるしかないと思い、いつの間にか丸元料理学のことは忘れてしまっていた。
 記憶を呼び起こされて、調べてみるとビタクラフトとはステンレス多層鍋だそうだ。ステンレス多層鍋にもいろいろあって、構造もメーカーによって多少違いはあるようだが、特徴は無水調理鍋ということだ。
 無水調理といえば、ずいぶん以前から日本にはムスイ鍋というアルミ鋳物の分厚い鍋があった。ムスイ鍋とビタクラフトにどの程度の違いがあるのか、30年前にはビタクラフトとは特別な鍋だという思い込みの方が強かったので、丸元料理をムスイ鍋で試してみた事はない。ああ、そもそも丸元氏はアルミ鍋を拒否していたんだったっけ。だからムスイ鍋で試してみる気にもならなかったんだっけ。そのあたりの記憶は曖昧なのだけれども。

 昔母がアルミの無水鍋を手に入れて、スポンジケーキを焼いてくれたことがあったので、私の中では無水鍋といえば天火の代用という印象が強かった。ほうれん草の無水茹でというのも試した事はあるが、何故か茹ですぎの失敗が多かった。けれど里芋を調味料だけで煮ると、しっかりした噛み応えの煮え上がりでなかなかおいしい。赤飯を炊いてもおいしいそうだが、私は作った事がない。アルミの無水鍋は煮炊きすると黒ずむ。使っているうちに見栄えはてきめんに悪くなる。嫁入り道具に一つ紛れ込ませて持ってきたが、内径26cmの鍋は少人数の家庭には大きすぎたので滅多に使わなかった。

 ステンレス多層鍋は洗うのが楽だという書き込みがあった。曰く、中火以下で使いさえすれば焦げ付かない。変色する事はあっても、酢を使ったり専用のクレンザーで磨いたりすればぴかぴかのままだ。そこに心惹かれた。
 煮炊きものをする鍋には内容量に合わせた適切な大きさがあると思う。今持っている無水鍋より容量の少ない物を一つ買ってみようと決心したのだ。幸いデパートで定価販売でしか買う事が出来なかった30年前と違って、今ではネット販売で格安に手に入れる事ができる。
 ビタクラフトなどステンレス多層鍋は煮炊きした後、冷ましている内に気圧の関係で蓋が外れなくなることがあるという記載があったので(もちろん再度火にかければ大丈夫だそうだ)これから年をとる一方であることだし、蒸気も抜けるけれど通気もできる物のほうが心配がいらないだろうかと、ビタマジックというシリーズの片手鍋を一つ買った。実は古いシリーズの在庫品らしくて格安だったからだ。

 使ってみて、ああこれこれ、これが無水調理だわと感じ入っている。調味料だけで煮物ができてしまう。その上煮え上がるのが心なし早い。いい買い物だったと思う。私が買ったのは1.5リットルの鍋だったが、この容量が我が家ではとても使いやすい。ビタクラフトでなくて別のメーカーのでもいいけれど、だいたいこのくらいの容量の鍋がオークションに出たら、もう一つ買おうかしらなどと今考えている。
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