FC2ブログ

Entries

ジョー・ネスボ「その雪と血を」

ノルウェーのミステリー作家、ジョー・ネスボの中編「その雪と血を」の主人公、オーラヴは難読症(ディスクレシア)の殺し屋である。本を読んでも内容を正確に読み取れないため、物語の登場人物は彼の頭の中で勝手に動き出して、全く別のストーリーが構成される。彼自身は、二通りの楽しみ方ができていいと笑っている。殺伐とした裏社会で生きながら、彼は特に女には心優しい面を見せる。麻薬中毒のボーイフレンドの借金を肩代わりし...

ガラケー入れを縫った

今時スマホケースは一杯出回っているが、ガラケー用はほとんど売っていない。買ったばかりのガラケーに擦り傷をつけたくない弟が、袋でいいからと欲しいというので縫うことにした。最初はキルト芯を張った裏地と表地を、それぞれまちをつけて袋に縫って口で縫い合わせてみた。別に縫ったふたを口の部分に差し込んで縫ってみたが、キルト芯の厚みのためか表地と裏地のつりあいが上手にとれず、仕上がりの見栄えがあまりにも悪くてボ...

子育ての心配

親戚の女性が、赤ちゃんのオムツ替えについて、自分たちの時代より間遠になっているように感じていると漏らしていた。私と同年配の人である。私自身は子育ての経験がないのでよく分からないが、もしかしたら布オムツと紙オムツの違いかもしれない。私たちの年代の女性が子育てしていたころは、布オムツがほとんどでおしっこの吸収量は多くなかったはずだから、それこそ夜中でも濡れたと思ったら取り替えなくてはならなかった。最近...

小金持ちの話

親戚へ手伝いに行って、色々な話を聞いていた。市議会議員をしている人は、勤めていた時の老齢厚生年金を受け取る年を過ぎているが、カット分が大きいため基礎年金より少ない額しか受け取れないそうだとか、駅の近くに広い土地を持っている某は、最近そこを整備して100台以上も入るような駐車場にしたようだとか、娘や息子に節税しながら資産を譲るには毎年少しだけ税金がかかるように贈与を繰り返していくといいそうだ、とか。オ...

今週は予定がある

一週間だけ、一日おきに県外にある親戚の家へ手伝いに行くことになった。往復に時間がかかるので、朝9時から夕方5時というようにきっちりした時間を守らなくても、ゆっくりやってもらえばいいと言われている。対価を受け取る労働ではなくて、ただのお手伝いなのだ。実際、お茶と菓子を口にしながら身内の女同士で雑談している時間の方が長いくらいだから、私はそれなりに楽しい時間を過ごしている。ただ往復に時間がかかるので、...

携帯デビューした弟

実家の弟が最近になってやっと携帯電話を持つことになった。自発的にではなく、本心では一生使わないつもりでいたが、田舎の集落の自治組織の役員を持ち回りですることになったところ、他の役員から今時携帯くらい持ってもらわないと連絡がとりにくいと言われたらしい。他の人はスマホを使っているが自分はどうしようかと、迷っていたのは知っている。今はスマートフォンも月々の費用が安いのがあるようだから必要になったらネット...

見えない貧困

経済ジャーナリストの荻原博子さん著書で、「隠れ貧困」という新書版の本がある。外から見ただけでは分からない、一見したところ豊かな生活を享受しているように見える家庭の経済状態が、意外にも崩壊寸前になっている事例が挙げられている。その家計の内訳が紹介されているのを読むと、現役で年収の高い層も実はそれほどゆとりがあるわけではなさそうだ。各種社会保険料の値上がりや、控除が減って手取りが少なくなっているのに、...

鶏肉のあまり

貰い物の寄せ鍋つゆがあったので夕飯は鍋料理をすることにした。夫に材料を頼んだところ、鶏の胸肉が二枚入ったパックを買ってきた。一枚だけのはなかったと言う。材料は他にもいろいろ入れるし、二人だけで食べるには胸肉一枚でも多い。ふと、以前テレビかインターネットの料理サイトかで見た鶏ハムという料理を思い出し、余る分で作ってみることにした。“鶏ハム”で検索すればレシピは一杯出てくるし、作るのは難しくはなさそうだ...

無神経なので

弟は田舎の実家を継いでいる。田舎の集落は住民同士の関係性が濃い。あれこれの思慮なくうっかり口にしたことで、どこかに引っかかりができて気まずくなることがあるという。結婚するまでは私もその土地の住民だったが、そんなことは気にしたことがなかった。行き遅れのオールドミスは婦人会のつきあいもなく、よそのオジサンやオバサンとは挨拶程度で、たいした話をしたことがなかったせいだ。ところでごく最近、友人から腹違いの...

「食べない人々」

4年前に夫を亡くした従姉は、その後長男夫婦と同居することになったようだ。長男夫婦には長い間子供ができなかったが、結婚後十年以上たってやっと子供ができた。喜んだのもつかの間、じきに妻の方にガンが見つかった。赤ちゃんを抱えて手術とその後の治療に臨むのはさぞ不安だったことだろう。さいわい今は回復状態のようだ。用で電話をかけると、お嫁さんの元気そうな返事が聞こえる。ただ、まだ体力的には無理がきかないらしい。...

「乱読のセレンディピティ」を読んでいる

外山滋比古著「乱読のセレンディピティ」(扶桑社)を読んでいる。この本の中にアルファー読み、ベーター読みという言葉が出てくる。ほかでは見ない言葉だから、外山先生の造語なのだろう。アルファー読みというのは、読者が知識をもっているときの読み方、ベーター読みというのは、例えば漢文の素読のように、内容や意味が分からない文章の読み方だという。アルファー読みは簡単にできるが、ベーター読みは未知のことがらを読むので...

相手を見違える

親戚が集まる機会があったのに、集合場所が分からなかった。前日従姉と電話で話してだいたいの場所を教えてもらい、Googleの地図で見当をつけて印刷した。念のために私鉄の駅に到着するはずの時間を知らせ、場合によっては携帯で連絡を取り合うことにした。当日駅に到着して改札を出て歩き始めたら、どこかのジーさんに「お姉さんではないですか」と声をかけられ、えっと振り向いたら弟だった。マスクをかけていたので顔がは...

勉強は嫌い

昔は速読とまではいかないが、本を読むのが早かった。年をとると集中力が続かなくなるせいでなかなか読み続けることができないと思っていたが、そうでもなくて、面白い本はやっぱり読み進めることができるようだ。読み続けることができない本は、自分にとってはそれほど面白くないかららしい。知識人なり読み巧者なりの評価がよくても、自分が惹かれないものは正直なもので速度が上がらない。なかなか理解できないものを、勉強する...

さてどうしよう

子供時代から思春期にかけて本を読むのが好きでよく読んでいた。読書といったら文学書を読むことだと何故か思い込んでいたように思う。だから私が読んだのはたいていはフィクションの世界の小説や物語だった。自然や歴史や社会やその他もろもろの現実の世界について書かれた本のことは頭からすっぽり抜けていた。今から思えばずいぶん片寄っていたと思う。宿題で書く読書感想文は国語科の課題だったので、物語や小説を読むことが読...

「自分の頭で考えるということ」

「自分の頭で考えるということ」(大和書房)を読んだ。十年ほど前に出版された、脳科学者の茂木健一郎さんと将棋の羽生善治さんの対談である。私は将棋の駒の動かし方も知らない人間だけれども、具体的な対局の話は出てこないので、かえって面白く読むことができた。将棋の世界でもコンピュータの影響が大きいそうだ。過去の対局はほとんど研究されつくしており、膨大なデータベースを駆使して作られた将棋ソフトはなかなかのもの...

Appendix

プロフィール

ohutarisama

Author:ohutarisama
中部圏に住む1948年生まれの専業主婦です。
夫と猫2匹と暮らしています。リンクはフリーということでお願いします。

月別アーカイブ

 

検索フォーム

QRコード

QR