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車の中で読んだ「羊と鋼の森」

お彼岸に夫の運転で墓参りに出かけた。道路が混んでいたため、往復で2時間ほどかかった。助手席でずっと「羊と鋼の森」(宮下奈都)を読んでいた。瑞々しい印象を受けた。偶然出会ったピアノの調律に惹かれた男子高校生が、それを一生の仕事にするために努力を重ねる物語だ。音に対する感覚だけでは仕事はできないという。いい音を作り出すために細かなことをコツコツと積み重ねていくのだと、先輩の調律師が言う。光回線に乗り換...

高村薫「土の記」を読んだ

更新を滞らせたまま日が過ぎてしまった。何週間か前に高村薫「地の記」を読んだのだが、読後の印象がいまだに消え去らず、時々あれは何だったのだろうと思い返す。ミステリーといえばそうかもしれないが、むしろ人間ドラマだと思う。主人公の男にとって事故に遭う前の妻の行動は謎だった。植物状態になった妻が十数年間介護を受けてから亡くなった後、少しずつ分かってくることがあるが、それは謎の解明とまではいえず、推測の域を...

図書館で本を借りてきた

斎藤美奈子「日本の同時代小説」を読んだ。日本の文学が、近代のよわよわしいインテリのものであった時代以降、現在に至るまでいかに変容してきたか、相変わらず切れのいい文章で書かれている。文学史としてかなり納得のいく内容だと思った。取り上げられている作家の数が多いことから、著者の読書量はすごいのではないかと見当がつく。これだけの大量の小説を読むには速読する必要がありそうだ。仕事上の必然とはいえ、速読が身に...

「ゆるい生活」

群ようこ「ゆるい生活」を読む。中年を過ぎて不調を感じるようになった自分自身の体を、漢方薬の先生との対話を通して見つめるようになった有様が綴られている。めまいがきっかけになったそうだ。めまいといえば耳鼻科だが、普通に耳鼻科にかからないで漢方医学に頼ったのは著者の何らかのこだわりがあるようだ。症状が現れるのは体が不均衡を起こしているからと考え、その原因を体全体から総合的に診てほしかったのかもしれない。...

ゾンビは嫌い

「屍人荘の殺人」には三分の一くらい進んだところで、ゾンビが登場する。ホラー好きな人はわくわくするかもしれない。ゾンビに囲まれて孤立した建物の中で事件が起こるのだから、現実にはあり得ない設定とはいえ、密室殺人になるわけだ。趣味が合いさえすれば面白い推理小説に違いない。そういう特殊な状況でも設定しないことには、今の時代には密室は作れないのだろうかとふと思った。ゾンビとか幽霊とかいうだけで個人的には面白...

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ohutarisama

Author:ohutarisama
中部圏に住む1948年生まれの専業主婦です。
夫と猫2匹と暮らしています。リンクはフリーということでお願いします。

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